こんにちは！

storageメディアチームの南です^ ^

本日は絶賛人気の高い髪質改善について、結局何が髪質改善なの？とわからない人も多いと思いますので、分かりやすく説明したいと思います！

本日の内容はこんな人におススメです！

・髪質改善って言葉は知っているけど、ちゃんと説明できない美容師、スタイリスト
・髪質改善を武器に美容師として成長したいアシスタント
・髪質改善について理解を深めたい一般のお客様

ということで、本日の目次はこちらです。

１．髪質改善って結局何なの？

髪質改善とは、トリートメントや専門の薬剤を使って、髪の毛の手触りや指通り、見た目を改善して美しくする施術または行為のことで、

美容師さんによっても、「 髪質改善とは縮毛矯正だ 」とか、「 水素トリートメントやシステムトリートメントなどで艶が出れば髪質改善だ 」とか、実際はそのサロンで何をメインで行っているかで結構内容が違ったりします！

ただ、最近は艶（ツヤ）が出れば何でも髪質改善といっている風潮もあり、お客様も何にお金を払っているのか、どれくらい持つ（持続する）のか、など確認してから施術してもらわないと、すぐに取れた、とか、髪がゴワゴワする、とか、意に反した結果になってしまったり、プロにやってもらったけどうまくいかなかったから自分の髪質が悪いのだ、と悲しく落ち込んでしまう人もいたりするので、注意が必要です。

そこで、髪質改善といったときに、私としてはこの4つをおさえておくと良いかなと思うので、説明させて頂きます！

２．髪質改善について解説と主な商材・薬剤

色々な美容師さんや専門家が様々な分類しているので、1つの考え方として捉えてもらえるとありがたいです。

① 縮毛矯正

くせの強い髪や縮れ毛、カールのかかったうねりのある髪を直毛の状態で固定する施術のことです。以下のステップで行います。

1. 薬剤で髪の結合を切断し、柔らかな髪の状態をつくる
2. ヘアアイロンで熱を加えながら、髪の毛を真っすぐに整える
3. 別の薬剤で髪を再び結合させて、真っすぐに伸ばした髪の毛をキープする

ここで重要なことが縮毛矯正だけでは髪は痛むということです。艶が出たり、直毛になったりと欲しい髪質になりますが、髪に養分を加えてあげるようなことを行わないと実は傷んでいるのに、お客様は髪が良くなったと考える人もいるので、そのあたりは要注意です。

ちなみに、ストレートパーマとの違いはヘアアイロンで熱を加えるかどうかで、ストレートパーマよりも効果は大きいです。

■代表的な商材・薬剤　※（）内は企業名
・QUOLINE / クオライン（ARIMINO / アリミノ）
・リシオ アテンジェ SH（MILBON / ミルボン）
・SNB3（ムコタ）
・ストレートデルタ（パイモア）
・クリスタライジングストレートα H（SHISEIDO / 資生堂）
・ストレートチオ 95（メロス）
・アプルセルプレミアム（サニープレイス）
・アメイジングウォーター（中央有機化学）

② 酸性ストレート

酸性ストレートとは、アルカリ剤を使った縮毛矯正とは違い、酸性領域で髪の毛を真っ直ぐにする施術のことです。

一般的に、アルカリ剤を用いた縮毛矯正では、弱酸性である髪の毛をアルカリ剤を使って膨潤＆軟化させ、その後、アイロンによる熱処理で髪の毛を真っ直ぐにしていきます。しかし、弱酸性の薬剤を用いた酸性ストレートでは髪の毛への負担を最小限に抑えつつ、アイロンによる熱処理を工夫する事でくせ毛でもしっかりと真っ直ぐにストレートヘアにする事ができる訳です。

ただし、最近は薬剤の質も上がっており難易度は下がったとはいえ、縮毛矯正よりも難易度は高いため、経験豊富な美容師にお願いすると良いでしょう！また、これから始める美容師さんは沢山モデルで練習すると大きなミスなどは減らせると思います。

■代表的な商材・薬剤　※（）内は企業名
・QUOLINE / クオラインアシッド（ARIMINO / アリミノ）
・ネオリシオ AS（MILBON / ミルボン）
・シームレス（ベルローネ）
・ジアンカー（Orange Cosme / オレンジコスメ）
・アンセス（Orange Cosme / オレンジコスメ）
・LVpro.（中央有機化学）

③ 酸熱トリートメント

酸熱トリートメントは、酸と熱の力を使って髪の毛をキレイに、強くするのが目的の施術です。そのため、縮毛矯正やストレートのように、クセを伸ばす施術ではありません。

内容としては、アミノ酸結合の切れてしまったダメージ毛に人工的な5種類のイミノ結合を作ることで、髪にハリコシが出たり、水分バランスが保たれて艶かが出たり、収まりやすくします。また、パーマやカラーをしていても酸熱トリートメントは施術可能で、酸熱トリートメント後にパーマやカラーの施術も問題無く出来るため、比較的ダメージレスに施術を受けることができます。

ただし、酸熱トリートメントは酸性の中でも強酸にあたる薬剤を使用するサロンも多く、それにより痛むこともあります。また、アイロンのかけ方によっては180度近い温度で熱を通すことで傷むこともあるので、ある程度は経験や薬剤選定力を求められるメニューと言えます。

■代表的な商材・薬剤　※（）内は企業名
・QUOLINE / クオライン・スリムバランサー（ARIMINO / アリミノ）
・オジオットスイートアシッド（Techno eight / テクノエイト）
・レブリミット（Orange Cosme / オレンジコスメ）
・サプレス（Orange Cosme / オレンジコスメ）
・グリニコ（HAHONICO / ハホニコ）
・トリートメントショット（MUCOTA / ムコタ）
・METEO / メテオ トリートメント（銀座Not 長門政和）
・アシッドシェイパー（B-FIRST / ビーファースト）
・サブリミック（SHISEIDO / 資生堂）
・トリキュア・トリートメント（ニューウェイジャパン）
・ボタニエンス・フィルムメイク（サンコール）

④ 『 髪質改善 』トリートメント
（ケラチントリートメント／水素トリートメント、他）

『 髪質改善 』トリートメントとは、髪のうねりやパサつき、ゴワつきなど、髪の質感や見た目の悩みに対して、毛髪内部に栄養を浸透させて補修し、髪質の改善をめざす施術のことです。

その中で、例えば、水素トリートメントは、髪に害を及ぼす活性酸素を除去しながらトリートメントを行うことで、髪質を改善する施術のことです。活性酸素は、頭皮を老化させたり、白髪や薄毛の原因にもなったりします。また、くせ毛やダメージが激しい髪も、多くの場合活性酸素の悪影響を受けています。そのため、活性酸をできるだけ遠ざけることで、美しい髪を維持できます。

また、ケラチントリートメントとは、髪の主成分であるたんぱく質成分「 ケラチン 」を含有しているトリートメントのことです。ただし、ただケラチンが良いかというとそうでもなく、『 低分子活性ケラチン 』の効果が高いので使用する薬剤には要注意です。髪に浸透しやすく、反応によって髪の成分と結びつく性質によって、傷みの改善、髪のハリやコシの回復、うねりやパサつきの改善、ツヤを出すことができます。最後にケラチンの性質を利用してストレートアイロンをかける場合もあります。

現在は、美容メーカーが競って、その他にも色々なものが開発されています。

■代表的な商材・薬剤
・N．ケラリファイン（napla / ナプラ）
・TOKIO / トキオ インカラミ（IFING / イフイング）
・カミノキオク（Y’zBAHN / ワイズバーン）
・Minecolla Perfect / ミネコラパーフェクト（Minecolla / ミネコラ）
・silmere / シルミア（ULTOWA PROFESIONAL / ウルトワ プロフェッショナル）
・サイエンスアクア（NEXT INNOVATION / ネクストイノベーション）

⑤ システムトリートメント

従来の一般的なトリートメントのことで、髪のお悩みや状態に合わせて複数のトリートメントを選択し、髪に重ね付けする事で髪のお悩みを改善します。

また、施術工程の中で、トリートメントをつけてスチーマーやケアプロに代表される超音波アイロンなどで髪の内部に髪の養分をしっかり浸透させてトリートメント効果を促進させたりします。また、基本的に熱処理は行いません。

上記だけ読むと良いことだらけに読めますが、あくまでも一時的な効果でダメージ部分が治るわけではないので、持ち（持続力）が弱く、専用のホームケア剤を使って1か月程度、使わないと2週間持てば良い方です。

■代表的な商材・薬剤　※（）内は企業名
・Aujua / オージュア（MILBON / ミルボン）
・Oggi OTTO / オッジィオット（Techno eight / テクノエイト）
・KERASTASE / ケラスターゼ（ROLEAL / ロレアル）
・aphia/aphia connectアフィアコネクト（Amatora / アマトラ）

３．まとめ

いかがでしたでしょうか？ 髪質改善と聞くと、いまは何でも髪質改善になってしまう雰囲気がありますが、結局どんな薬剤を使って、どんな施術をするのか、その際、どんな効果があり、持ちはどの程度なのか、を見極めてもらうと良いのかなと思います！

とりあえず、薬剤についてはざざっと調べて記載しましたが、他にもまだまだありますし、どんどん進化しています！ ですので、美容師の皆さんは薬剤のトレンドなども追いながら効果を見極め、しっかりモデルさんで練習して、最適なモノをお客様に提供することが求められるのだと思います。

また、一般のお客様も髪質改善という言葉よりも「効果」と「持ち」にフォーカスして、メニュー選びしてもらうと、お客様のイメージと相違が少なくなり良いかなと思います！